~創立20周年を迎えた新潟県立津南中等教育学校で対談形式の記念講演を実施~
新潟県中魚沼郡津南町に蔵を構える津南醸造株式会社(本社:新潟県中魚沼郡津南町、代表取締役:鈴木健吾、以下「津南醸造」)は、2025年11月1日、新潟県立津南中等教育学校の創立20周年記念式典に講演者として登壇いたしました。本講演は、鈴木代表と樺沢会長による「対談形式」の記念講演として実施され、「雪と微生物と、未来の話をしよう」をテーマに、雪国ならではの酒造りの魅力や、地域と発酵文化が拓く未来について語りました。
雪国の知恵と発酵技術の未来を語る90分
講演は、中学1年生から高校3年生までの生徒に加え、保護者や卒業生、歴代の校長先生らも来場するなか90分間にわたり行われました。通常とは異なる“掛け合い”による対談形式を採用し、「雪が持つ環境的・文化的な力」「微生物がもたらす発酵の可能性」「宇宙食プロジェクトまで見据えた未来の酒造り」など、幅広いテーマをユーモアも交えて展開しました。
樺沢会長よりコメント:
「発酵や宇宙の話など、少し専門性のある内容も含めつつも、生徒さんたちの目には好奇心の光が満ちていました。積極的に質問する姿勢に、日本の未来への明るさを改めて感じる時間でした。疑問を持って進もうとする力こそが、これからの世界に必要なのだと伝えたくて話をしました。津南町の自然に根ざす文化と科学の力で、未来を一緒に醸していきたいです」
講演で扱われた主なテーマ:
- 雪が生む無限の可能性
ダム効果・空気清浄効果・雪室文化など、雪国独自の環境的利点 - 微生物の力と発酵文化
地域菌「ウオヌマ株」を用いた酒粕アップサイクルや新食品開発 - 月面酒蔵構想「Lunar Brewery」
宇宙での微細藻類生産や、発酵による循環型食糧システムの研究プロジェクト 
講演スライド資料にもこれらの内容が盛り込まれ、「地域と宇宙」「伝統と未来」といった一見相対する視点が、有機的に繋がることを示す内容となりました。
津南の未来について
講演の最後には、学生の方から、「ミドリムシの品種改良の方法」などの具体的なテーマから、「研究の本質について」「研究テーマをどのように発想するのか」といった研究の取り組み方などに関する質問が積極的に寄せられました。
津南醸造は今後も、サイエンスを一つの重要な軸として、若い世代と共に、「Brew For Future(共生する未来を醸成する)」という理念のもと、地域教育や文化・産業の振興を視野に入れた活動を積極的に進めてまいります。
津南醸造について
津南醸造株式会社は、新潟県中魚沼郡津南町に本社を構える日本酒を生産する酒蔵です。日本有数の豪雪地帯に位置し、標高2,000m級の山々から湧き出る天然水を仕込み水として活用しています。地元産の酒米「五百万石」や「魚沼産コシヒカリ」を用いた酒造りは、自然との共生と革新を融合させたスタイルを特徴としています。2025年には、醸造技術を競う「越後流酒造技術選手権大会」において、新潟県知事賞(第1位)を受賞しました。
https://tsunan-sake.com/


