津南醸造、台湾の福白清酒を表敬訪問 — 日本酒のグローバル展開に向けた協力強化へ

津南醸造、台湾の福白清酒を表敬訪問 — 日本酒のグローバル展開に向けた協力強化へ

2024年8月12日、津南醸造株式会社の代表取締役である鈴木が、台湾の福白清酒を表敬訪問しました。この訪問では、両社の会社紹介を通じて、日本酒の台湾市場への展開方法や、さらなるグローバル展開についてのディスカッションが行われました。

On August 12, 2024, Kengo Suzuki, President of Tsunan Sake Brewery Co., Ltd., paid a courtesy visit to Hukuhaku Co., Ltd. in Taiwan.

福白清酒の役割 ー台湾市場での日本酒の魅力を発信

福白清酒は台湾市場において、プレミアム日本酒の選定サービスを提供しており、台湾の消費者に日本酒を日常的な食文化に取り入れてもらうことを目指しています。同社は、品質の高い商品と持続可能なパッケージング、カスタマイズ可能なサービスを強みとし、台湾市場でのシェアを拡大しています。

津南醸造の役割 — 地域に根ざしたリジェネラティブな酒造り

津南醸造は、日本の豪雪地帯である新潟県津南町に本社を構え、厳しい冬の気候を活かした「雪中蔵」での酒造りを行っています。この独自の製造環境により、微生物のコントロールが最適化され、品質の高い日本酒を醸造することができます。地域特産物を活かしたリジェネラティブな酒造りに取り組むことで、津南醸造が多くの受賞歴を誇る背景を紹介しました。また、生成AIや発酵微生物の研究を融合させたスマート醸造技術を導入することで、さらなる品質向上を目指しています。

台湾市場への展開とグローバル戦略に関して

福白清酒からは、日本酒の台湾市場での展開に向けて、現地の需要とトレンドについて情報が共有されました。台湾では、ここ10年で日本酒の需要が安定的に増加しており、約400ブランド、3000種類以上の日本酒が流通しています。特に高価格帯のプレミアム日本酒の需要が増えており、津南醸造の高品質な酒造りは、台湾市場で受け入れられる可能性があります。

また、今回の訪問では、日本酒のグローバル展開に向けた協力の可能性についても議論が交わされました。津南醸造の独自の酒造技術と福白清酒のマーケティングを融合させることで、台湾関連の市場でも強力な競争力を持つ商品展開することができる可能性についてディスカッションが行われました。

今後の展望

今回の表敬訪問を通じて、福白清酒と津南醸造は、台湾市場での協力を強化し、さらにグローバルな展開を視野に入れた取り組みを進める方針を確認しました。今後、台湾という日本から立地が近く文化が近いエリアでの展開を両社が協力して継続的に検討していく予定です。

20240813 福白清酒x津男釀造於台北市大安區SkyLab餐酒館舉辦活動。(攝影/林彥廷)