2024年8月、津南醸造の代表取締役の鈴木健吾が、東南アジアへの事業拡大を目指す企業や起業家が集う拠点として注目されている、シンガポールのOne&Coを訪問しました。訪問時には、酒蔵のグローバル展開についてと、今年発売を開始した、GO GRANDCLASS UONUMA KOSHIHIKARI EDITIONをシンガポール市場に導入に関する方法についての相談をさせてもらいました。
シンガポールにおける日本酒市場の洞察
訪問を通じて得られた重要な示唆としては、シンガポールの消費者が日本酒を楽しむ際のスタイルが日本の伝統的なものとは異なるという点でした。日本では、家庭や専門的な環境で楽しむことが多い日本酒ですが、シンガポールの消費者はよりカジュアルで多様な場面で日本酒を楽しむ傾向があります。これらの傾向は、マーケティングおよび流通戦略を現地の嗜好に合わせて調整する必要性に関する示唆が得られました。GO GRANDCLASS UONUMA KOSHIHIKARI EDITIONは、プレミアムな製品としてだけでなく、様々な社会的な場面で楽しむことができる汎用性の高い飲料として位置付ける可能性についても言及されました。これには、地元のレストランやバーとのコラボレーションや、シンガポールの活気ある飲食シーンに対応したイベントへの参加などが例として挙げられます。また、地元の料理と組み合わせたペアリング体験を創出することなども提案されました。
海外進出におけるOne&Coの役割
One&Coは、世界市場に進出しようとする企業にとって非常に価値のあるプラットフォームとなっています。このコワーキングスペースは、物理的なインフラだけでなく、起業家やビジネスリーダー、イノベーターが集まる活気あるコミュニティを提供しています。One&Coでのネットワーキングは、潜在的なパートナー、ディストリビューター、顧客への直接的なアプローチも可能になるとされています。
今後のこと
シンガポールのOne&Coを訪問したことで、津南醸造のグローバル市場への進出に向けて必要な文化的なコンテキストとしてキャッチアップしておくことの必要性などが整理されました。特にシンガポールのような文化的に多様な市場において、現地の消費者行動を理解し、それに適応することが重要です。今後も、津南醸造はシンガポールでの適切なパートナーシップを構築し、国際市場におけるプレゼンスを強化していく予定です。
