2024年8月16日、台湾企業である福白清酒は、台湾の新しいスタイルの居酒屋「SKY Lab」と協力し、日本酒ペアリングディナーを開催しました。このイベントは、台湾市場での日本酒の魅力をさらに広めるため、特に人気シリーズになっている日本酒「GOシリーズ」と新商品「TSUNAN 藍」などを中心に行われました。当日は、津南醸造の代表取締役である鈴木健吾も、日本酒の説明と台湾での展開に関する構想を説明するために同席しました。
SKY Labについて
台北にある「SKY Lab」は、現代的な創作料理を提供する西式居酒屋として注目を集めており、Chef Jasonが手掛ける日式と西式の融合料理で、訪れるゲストに新しい食体験を提供しています。レストランは、夕暮れ時の美しい雰囲気を楽しみながら、料理とお酒を味わう場所として人気があります。
ペアリングディナーの概要
イベントは午後6時30分にスタートし、まずカジュアルなスモールトークから始まりました。ウェルカムドリンクとして提供されたのはVinoワイン、フィンガーフードには生食およびグリルされたシーフードが用意されました。
午後7時からは公式ディナーがスタート。津南醸造の鈴木社長が挨拶を行い、津南醸造の歴史や新たな商品についてのパネルディスカッションが行われました。
以下は、各ペアリングの詳細です。
- Vino × イタリア風刺身と小農の野菜
高い酸味を持つVinoと、台湾の小規模農家で採れたトマトを使ったサラダが、フレッシュな味わいで絶妙に調和しました。 - Diner × シーフードクロワッサンと温野菜
Dinerワインは、スカイラボの代表メニューであるウニクリームクロワッサンに合わせられ、ほのかにスパイシーで甘い余韻が楽しめるペアリングとなりました。 - TSUNAN 藍 × メインの肉料理と麺類
津南醸造の新商品「TSUNAN 藍」は、落ち着いた香りとまろやかな味わいが特徴で、油を使った料理とも相性抜群。特に肉料理と麺類とのペアリングが際立ちました。 - Dolce × デザート
最後には、バルサミコ酢をトッピングした甘酸っぱいイチゴのソルベと、苦味のないDolceワインがデザートとのペアリングとして提供されました。
新商品「GO Glanclass 魚沼コシヒカリエディション」の発表
ディナーの締めくくりには、新商品として「GO Glanclass 魚沼コシヒカリエディション」が披露されました。魚沼産コシヒカリを使用したこの日本酒は、津南醸造の誇る品質と伝統を受け継ぎながら、台湾市場でも注目される可能性を秘めています。
今後の台湾での展開について
今回のディナーイベントを通じて、津南醸造は台湾市場でのさらなる認知拡大に向けた重要な一歩を踏み出しました。台湾では、近年プレミアム日本酒の需要が増加しており、福白清酒との連携を通じて、津南醸造の高品質な酒造りが台湾の消費者にどのように受け入れられるかが期待されています。特に今回紹介した「GOシリーズ」や「つなん 藍」のような特色のある日本酒は、台湾の食文化との相性が良く、現地の消費者にとって新しい味覚体験を提供できる可能性について示唆されました。
津南醸造は、地域に根ざしたリジェネラティブな酒造りと、雪中蔵の独自技術を活かした発酵微生物の研究により、これまで多くの受賞歴を重ねてきました。さらに、生成AIを用いたスマート醸造技術などを導入することで、常に新しい酒造りと品質の向上を継続的に追求しています。福白清酒との協力に加え、今回のイベントを通じて得られた台湾市場の知見を活かし、今後はさらに台湾市場での展開を加速させることで、日本酒の新しいグローバールに通用する事業を樹立していく予定です。
写真提供:福白清酒