津南醸造は、Sustainable Food Asia株式会社が取材するマレーシアで2024年2月28日~29日に開催された「Sustainable Food CAMP 2024」に参加したことを報告します。
Sustainable Food CAMPは、持続可能な食品産業の未来を形作ることを目的としたイベントです。今回のイベントでは、津南醸造を始め参加したチームそれぞれが展示やディスカッションを通じて、技術革新、持続可能な食品の市場拡大、消費者行動の変化に対する深い洞察を提供しました。参加した関係各社は、これらの議論から学び、持続可能な食品生産への取り組みを強化する機会を得ました。
パネルディスカッションでは、持続可能な食品の開発における新たな技術の活用、消費者意識の向上、そして市場への導入が重要なテーマとして取り上げられました。特に、生産過程における環境負荷の低減や、消費者が持続可能な選択をしやすくするための教育の必要性が強調されました。
持続可能な食品への関心は高まっていますが、消費者が実際に持続可能な選択をするためには、適切な情報提供と教育が不可欠です。この点において、ストーリーテリングや体験型マーケティングが重要な役割を果たすことが議論されました。異なる背景を持つ参加者とのコクリエーションは、持続可能な解決策を生み出す上で重要です。地域の文化やニーズに合わせた持続可能な食品の開発は、市場の受容性を高め、持続可能な食品の普及に寄与します。生産方法の革新、バイオテクノロジーの活用、スタートアップ間の協力により、持続可能な食料生産チェーンの改善が図られます。これらの取り組みは、コスト削減とイノベーションの促進につながります。
Sustainable Food CAMP 2024における議論は、津南醸造に対して持続可能な食品産業において果たすべき役割に新たな示唆を与える物でした。津南醸造は、得られた知見を基に、持続可能な食品生産と消費の推進に向けた具体的な行動計画を策定し、実行に移していく予定です。
参考:津南醸造のリジェネラティブな酒造り
津南醸造は、新潟県津南町で、豊かな自然環境を活かしたリジェネラティブな酒造りを地域と共に目指しています。豪雪地帯の恩恵を受けた「雪中蔵」での酒造りや、地元産の酒造好適米「五百万石」などを使用したこだわりの大吟醸酒の製造など、地域の特徴を活用した循環型社会を意識した持続可能な生産方法を追求しています。津南醸造は、地域の伝統と革新を融合させた酒造りで、地域経済の活性化と環境保全の両立を目指しています。
Sustainable Food Camp 2024について
Sustainable Food Campは、持続可能な食品産業の未来を形成するための国際会議です。このイベントは、2050年の食の未来に向けて、持続可能な食品の開発と普及に貢献する協力と革新を促進することを目指しています。2024年のに開催されたSustainable Food Camp 2024は、マレーシアのプトラジャヤで開催され、食品技術の専門家が集まり、パネルディスカッション、ネットワーキングディナー、企業紹介、製品試食、ビジネスアイデアに関する議論を行いました。