第70期 津南醸造株主総会を開催し、代表取締役に鈴木健吾が就任しました。

津南醸造株式会社(新潟県中魚沼郡津南町)は、2023年12月3日に開催した第70期 津南醸造株式会社 株主総会にて、株式会社ユーグレナの執行役員 CTOである鈴木健吾(すずき けんご)の代表取締役就任と役員人事の変更を決定しました。

【背景】

 津南醸造は、「Brew for Future〜共生する未来を醸造する〜」を標榜し、100年後の未来も地域の環境と酒造りの営みが共生することを目指して3年前に新潟県の企業、株式会社FARM8の樺沢敦を代表におき、事業展開を行ってきました。

 コロナ禍などを経て、日本酒市場が急激に変化するなか、この3年間は顧客のより細かいニーズに対応するため、本酒蔵におけるITを駆使しデータ管理などデジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に導入し実現しています。

 2020年初頭にインターネット販売限定でスタートした新ブランド「郷(GO)」ならびに「つなん」シリーズが好調で、この度、微生物に関する事業化の研究開発と会社創業など経験豊富なバックグランドを有する鈴木健吾を代表として迎えることで、事業のさらなる展開、およびグローバル展開の強化を目指します。

【役員変更後の新体制】

(新任)

・代表取締役 鈴木 健吾

(継続)

・取締役会長 樺沢 敦( 代表取締役より変更)

・取締役 吉野 徹

・取締役 鶴間 愛

・取締役 村山 太一

【新 代表取締役 略歴】

津南醸造株式会社 代表取締役 鈴木健吾(すずきけんご)

兵庫県伊丹市出身 1979年生まれ

2003年、東京大学農学部生物システム工学専修卒業

2005年、株式会社ユーグレナ創業

2006年、東京大学大学院農学生命科学研究科修士課程修了

2016年、東京大学大学院にて博士(農学)学位取得

2019年、北里大学大学院にて博士(医学)学位取得

【就任のあいさつ】

この度、津南醸造の新代表取締役に就任することとなりました鈴木健吾です。私は、これまで微生物の研究・生産を行う企業での事業展開や各種学術的な研究機関で知見を蓄えてきました。これらの経験を生かし、津南醸造の酒造りとサイエンスの融合により、新たな価値を創造して参りたいと考えております。

当社は、酒類の生産において、環境に配慮した持続可能な方法で、世界に誇れる製品を創り上げていくことを目指しております。具体的には、生産プロセスの各段階での環境負荷を最小限に抑え、同時に製品の品質と特性を向上させ、グローバル市場での競争力を高めていくことを志しております。

皆様の引き続きのご支援、ご協力を心よりお願い申し上げます。

【2023年12月以降の方針】

 近年は、日本国内の少子高齢化などの社会課題の顕在化とともに、生成AIなどの実用レベルでの普及などによって社会構造の変化も加速されると考えられています。この不確実な時代に対応するには、測定できないことに対しての直観的でかつ、論理性を超えた意思決定だとされています。カナダ・マギル大学教授であるヘンリー・ミンツバーグの主張は、経営というものは「アート」と「サイエンス」と「クラフト」が混ざりあったものだとしています。当社も、これらの各項目に対して考え方を明確化して経営体制を整え、新しい時代に対応することができる酒造りを目指して進めていきます。

【企業概要】

津南醸造株式会社

〒949-8313 新潟県中魚沼郡津南町大

ホームページ:https://tsunan-sake.com/